【ゲイだって結婚したい】僕が同性婚を認めてほしい5つの理由
- 掲載:2015年01月11日
- 更新:2015年08月17日
- オピニオン

日本では同性婚や同性同士のパートナーシップ制度は存在していません。 そのため、ゲイのカップルが結婚をすることは日本の法律上ではできないのです。
ノンケの友達や女の子の友人にたまに「ゲイなのに、なんで結婚したいの?」と聞かれますが、 結婚したい理由なんて、男女でも男同士でも、あんまり変わらないと思っています。
そこで、僕が日本で同性婚を認めてほしい理由をまとめてみました。
愛する人と結ばれ家族になりたい
愛する人と結ばれたいと思う気持ちは、人間のごく自然な気持ちだと思います。
それが男性同士であることや女性同士であることが、結ばれたいという気持ちに差が出るものではないと思います。
ただ単に、同性のカップルは、人口の全体から見えれば、少数派(マイノリティー)であるだけで、1組のカップルとしてみれば、男女のカップルと同様で、同性のカップルも、愛し合っている1組のカップルであり、男女と同じように、法的に認められるべき存在だと思います。
社会から認められる存在になりたい
同性愛者(セクシャル・マイノリティー)は、どの時代、どの国にもいて、その存在を認めてもらいと思います。同性愛者は確かに少数派だけでも、ゲイである僕も、ゲイでない人も、みんな一人の人間であり、性的指向だけでなく、性別、人種や肌の色、宗教などが異なる人々がこの社会にはいます。
そのため、私たちはあらゆる人がいる社会で共生していく必要があり、そのためには、それぞれに平等な権利と責任を与える必要があると思っています。
僕にとって「結婚」は、権利の中のひとつだと考えていて、あらゆる人と共生するための大切な仕組みであると思っています。
パートナーと住む住宅を選択したい
男女であれば結婚をすると、夫婦でペアローンなど組んで住宅ローンを返済することや、収入を合算することが容易ですが、ゲイカップルの場合、どちらかの名義で住宅ローンの審査から借入までを行う必要があります。
もちろんある程度収入がある人であれば、1人の年収で住宅を購入できるかもしれませんが、多くの人が2人で住む家を簡単に購入することはできないと思います。
賃貸においても、どちらかの名義で契約をするため、万が一パートナーが死亡した場合には、契約者を変更できないまま解約せざるを得ないケースも想定されます。
パートナーが重い病気やケガを負った場合にそばにいたい
パートナーが重い病気やケガを負ってICU等に入り、原則、親族以外面談謝絶の状態になった場合に、「家族でない」ことを理由にそばにいてあげることができません。
つまり、公的にパートナーであることが証明できないゲイのカップルは、 法律上はお友達の関係と何ら違いがないということなのです。
おじいちゃんになっても最期の時まで寄り添っていたい
歳を重ね、今のように体も思うように動かなくなり、恋活をしていた数十年前を懐かしく思うおじいちゃんになった時に、一緒に支え合うことのできるパートナーがほしいと思います。
パートナーの最期のとき、または自分の最期のときには、一番近くにいてあげたい・いてほしいと思いますし、お葬式のときだって、家族として列席したいと思うはずです。
結婚をしなくても、パートナーがいれば幸せな老後を送ることができるかもしれませんが、 支え合うそのパートナーには、私の遺言やわずかな財産を託したいと思うので、 結婚やパートナーシップ制度などによって、相続などの税制度の整備は必要であると思います。
日本は、日本国憲法第24条1項に「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立~...」と定めらていて、同性婚を法律で認めるには、数々の壁や高いハードルがあります。
ただ、変えようとしなければ、いつになってもこの状況は変わらず、十年後も二十年後もそして、僕が老人になった時にも、変わることはないでしょう。
たとえ僕がおじいさんになってから、法改正やパートナーシップ制度が制定され直接的な恩恵を受けられないとしても、次の世代のゲイのために今行動を起こす必要があるのだと思います。