両親にカミングアウトできないと感じた10個の言葉

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自分がゲイであることを、両親にカミングアウトするかどうか考えたり、悩んだりした経験はゲイであれば誰にだってあるあるかと思います。

両親にカミングアウトをする・しないは、個々人の自由ですが、ここでは、親にカミングアウトをしようとしている私が、「これはカミングアウトしづらいな…」と感じた瞬間を取り上げたいと思います。

こんな言葉やこんなシーンでは、カミングアウトをしようとしている人であれば誰しもが躊躇してしまうと思いますので、みんなが感じる経験を共有できたらと思います。

結婚についての言葉

「いつ結婚するの?」

20代半ばを超えてくると、どの親も結婚の話を持ち掛けてくるでしょう。それもそのはず、私たちの親の世代は、今ほどに晩婚化が進んでいなかったので、就職をしてしばらくしたら結婚するというのが当たり前だったのですから。

私の場合、将来、パートナーを見つけて結婚をしたいと思っているので、ここで「結婚はしない」と言い切ってしまうと自分の気持ちにうそをつくことになってしまい、 ただ「結婚はしたいんだよ」という言ったとしても、それは親が思い描いているものとは違う形になることで、いつもあやふやな回答しかできていません。

「あなたにもきっといい人が見つかるわよ。」

カミングアウトができてれば「いい人(男性)がいたら紹介して!」と言えるのかもしませんが、なんか、売れ残り感を感じてしまうこの言葉にはいつも返答に困ってしまいます。

「女の人には興味がないのかなぁ...。」

これは直接私が言われた言葉ではないのですが、親戚のおじさんが、自分の息子が40代を過ぎても結婚をしていなくて、周りのおばちゃん、おじちゃんと話しているときに言っていた言葉です。

その息子さんがゲイかどうかは知りませんが、40歳を超えて独身だと、さすがの親もなんとなく気付いてくるのかなぁと思いました。この言葉をおじさんが言った後、周りの人たちが「そんなことないわよ。きっといい人が見つかるから大丈夫よ。」とフォローをしていたところも印象的でした。

子供についての言葉

「あなたもいつかお父さんになるのね。」

街で小さな子供を見つけると、ニコっと微笑む両親、その後いつも言う言葉がコレです。心の中でいつも「ごめん」と思ってしまうのですが、声に出して伝えることもできず、返事はいつも「そうだね~。いつかね~w」となってしまうのです...。

「こないだ、○○さんの初孫が産まれたんだって~」

父が勤める会社の同僚や母の友達も、ついにおじいちゃん・おばあちゃんになる人が出てきているみたいで、「孫」という言葉はなかなか重い言葉だなぁと感じます。幸いに私は嫁に出た姉がいるので、姉に父母の願を託すつもりですが、わたしでは叶えることのできない夢の一つだったりします。

「あなたの子供ができたら、こんなところに連れていってやりたいな。」

遊園地やプール、水族館など、歳をとった両親は今でこそ行かなくなったものの、孫ができれば再び一緒に行くことができるので、これまた願いを叶えてあげられないので、最近は「私を連れてってw」と返したりしてます。(もう、私の親は気付いているかもしれませんねw)

「はやく孫の顔が見たいわね。」

これは鉄板フレーズかもしれませんが、これを言われてしまったら、スライディングでごめんなさいと謝りたい気持ちになってしまうのですが、返事は「いつかね」だったり「そのうちね」だったり、いつも濁してばかりです。

その他の言葉

「まさか、お前は変なことしてないよな?」

これは父から言われた言葉ですが、「変なことって何!?」って思いましたが、このときもちょうど結婚やら恋愛の話をしていたので、そのシチュエーションからすると、「お前、まさか男が好きなわけではないよな?」というような意味だったと思います。

世間体をあまり気にしない家ではあるのですが、ゲイの親のほとんどは異性愛者(ヘテロセクシャル)であるので、自分たちと違うセクシャリティーのことを理解するのはなかなか難しいだろうなと感じる瞬間でもありました。

「怪しいー。」

これも父から言われた言葉ですが、友達と海外へ旅行に行ってくると伝えたときに、「誰と?」と聞かれたので、「会社の男友達だよ」と伝えところ、「怪しいー」と言われました。

実際は会社の友達ではなく、ゲイ友達とだったので、ウソをついてしまったわけですが、男同士で旅行に行くことが「怪しいー」と思われ、なぜ女子同士の旅行はそうは思われないのでしょうか...。

まとめ

繰り返しになりますが、カミングアウトをするもしないも、自由なので、どっちが良いとか悪いとかはないと思います。

ただし、私みたいにカミングアウトをしようと思っている人は、カミングアウトした結果両親が「女性と結婚しなくても、この子は好きな男性と幸せになってくれればそれでいい。」と思ってくれるであろうという、ほんのわずかな期待にかけてカミングアウトをするのだと思います。

カミングアウトをしたことで、私自身が何か変わるわけではありませんが、カミングアウトが自己満足に終わり、両親との関係が悪くなってしまうのだけは避けたいので、両親へのカミングアウトだけでは慎重に進めたいと思うばかりです。

カミングアウトエピソード募集
すでに両親や家族、大切な人にカミングアウトをした経験がある方は、ゲイティーにカミングアウトストーリーをお寄せください。きっとあなたの体験が、カミングアウトをしたくてもできていない人の支えになります。ご応募はお問い合わせからメールでご連絡をお待ちしております。

この記事を書いた人

くつロギー

ゲイティーの創設者で、普段はWEBサービスの企画やコンサルティングの仕事をしながら、コツコツとゲイティーを運営している20代アラサーゲイです。

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