私がゲイティーを作った5つの経緯

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はじめてまして、ゲイティー ファウンダーのくつロギーです。(ファウンダーと言っても、一人ではじめて、一人でやっているので、今のところ管理人みたいな感じです。)

一番最初の記事は、私がこのサイトを作った背景や目的をお伝えできればと思います。また、今後の計画とともに、将来このサイトが多くの方に利用されるようになっていることを想定して(願って?w)、原点に立ち帰るための記事にしたいと思います。

それでは、早速ゲイティーを作った5つの経緯をご説明いたしましょう。

  1. 自分自身へのカミングアウト
  2. 様々な「不」を感じた
  3. モデルケースはある!見えていないだけ
  4. 違いによって社会はもっとよくなる
  5. 計画と将来の構想

自分自身へのカミングアウト

このサイトを作る背景として、どうしても外せないのが、私自身の体験です。この体験がなければこのサイトを作ることはなかったでしょう。

さかのぼること幼稚園の頃

私が自分の中で感じた「ゲイ」である瞬間は、幼稚園の頃です。 毎朝、起きると父は新聞をソファーで読み、その傍らで、新聞の折り込みチラシを眺めるが私の日課でした。

おもちゃ屋さんや電気屋さんのチラシを見つつ、私が一番興味を持っていたがのがスーツ量販店のチラシです。ただ、なんとなく、「これは親の前で見ていたら不自然に思われる」ことを感じ、リビングからスーツのチラシだけをパジャマの中に入れて、いつもこっそりと自分の部屋で見ていました。

私はこの頃から男性に興味がある自分に少しずつ気が付くようになりました。

「男性が好き」でも言えなかった。

幼稚園から大学まで、衣食住、何不自由のない生活を送り、私が挑戦したい!ということには両親や兄弟が全力で応援してくれました。

中学・高校時代は、部活漬けの毎日を送っていたため、あまり「恋」というものには縁がない人でした。 ただ、大学に入れると、一人暮らしもはじめ、部活漬けの日々から解放され、新しい友人もたくさんできました。

すると、しばらく眠っていた私の心に恋の明かりが久しぶりが灯るのです。もちろん好きになるのは男性。よく遊ぶ友達のひとりを好きになってしまうのです。

でも最後まで好きとは言えませんでした。

自分に自信がなかったのはもちろんですが、自分自身がゲイであることをこの時はまだ認められていなかったのです。

会社の先輩から一言がきっかけ

リーマンショック直後でありながらも、なんとか就職ができた私はやりたかった仕事に就き、毎日仕事に明け暮れる日々を送っていました。

1年目の冬に、別の部署からある先輩が異動になってきました。 一回り以上年上の男性の先輩でしたが、お互いお酒を飲むことが好きだったので、よく仕事帰りに飲みに行く仲で、いつも先輩の恋愛話やどうでもいいことでおしゃべりをしていました。

ある日、また飲みに行っているときに、先輩が「昔、うちの会社にゲイがいて、よく二丁目とかで飲んだりもしたな~」と話をしてきて、「そういえば、おまえは男性と女性どっちが好きなの?」と聞いてきました。

私は混乱しつつも「まだわからないです...。」と話しました。 先輩はそこで「俺はどっちでもいいと思うけど、とりあえず、人生好きに生きたほうが楽しいぞ」と言ってくれました。

この瞬間、まるで映画「天空の城ラピュタ」の「バルス!」と叫んだ後のときのシーンのように、全身に載っかっていた重いものが全部ガタガタと落ちていき、とても、楽になったのを覚えています。

そう、このとき、私は自分自身へのカミングアウトができたのです。ちょうど23歳になろうとしている冬の出来事でした。

様々な「不」を感じた

自分自身で「ゲイ」であることを認めてからは、前向きにとらえることができるように、ゲイの友達もでき、楽しい日々を送れるようになりました。

ただ、同時にゲイであることを認識したことで、これまで以上に、ゲイとして生きていくことに、様々な不を感じることも多くなってきました。

将来の不安

これから10年先、20年先、30年先、自分がおじいちゃんになったとき、「何をして、どう生きているのだろうか?」と考えたときに、ものすごく不安を感じました。

今の日本の制度では結婚はできないし、男性同士では子供を授かることもできない。仮にパートナーができていたとしても、相続やお墓とかはどうなるのだろうか。考えれば考えるほど、不安なことが多いことに気がつきました。

コミュニケーションの不満

会社では仕事をしているとたまに上司が「今日は綺麗なお姉ちゃんがいるお店に行こう!」と満面の笑みで声をかけてきます。これまで、ゲイと認める前までは、めんどくさい上司だなぁ程度にしか感じなかったのですが、ゲイと認めてからは、フラストレーションを感じるように変化していきました。

上司が執拗に誘ってくることも原因ではありますが、例えば、多くの人はいちごを好んで食べますが、ある人はいちごが心底嫌いで、その人に対して、「いちご狩り行こうよ!」と何度も言っているのと一緒の気持ちだと思います。

ただ、いちごが嫌いってことを伝えれば、もう言われなくなるのに、「私はゲイです。」と言えない自分にもフラストレーションが溜まっていたのだと思います。

日常の不便

22歳に自身をゲイと認めた私にとって、これから多くの出会いや恋にもまだまだ胸を躍らせたい年頃でした。ただ、なんといっても日常において、ゲイの人との出会いがないことに純粋に不便だと感じました。

ゲイバーやNPO主催のイベントなど出会いの場所や、最近ではスマホのアプリで出会いをサポートしてくれるものなんかもあります。でも、会社の中や学校の中で出会うことがほとんどないのは数十年前と状況は変わっていないのではないでしょうか。

モデルケースはある!見えていないだけ

ここまでいろいろな不を挙げてきましたが、できないことを並べてただ文句を現状に不満を言っているだけでは意味がないと思います。「ゲイの世界はモデルケースがない」と言われることが多いですが、そんなことはないと思うのです。

例えば、ゲイバーに行くと、ママや私より年上のお客さんが、色々なうんちくや恋愛術、そして時には悩み相談にものってくれます。そう、モデルケースやノウハウはちゃんとあるのです。なぜなら、ゲイだって昔からいるので、先人たちの経験や実績がたくさんあるはずなのです。

ただ、ゲイバーやゲイのコミュニティー以外そういった情報を得ることは難しいのが現状なのです。つまり、Webや書籍などに情報が体系化されていないことが情報の非対称性が生まれている一つの要因だと思うのです。

違いによって社会はもっとよくなる

私は会社の中で一部の人にはカミングアウトをしています。それは、大声で「私はゲイなんです!」と主張しているわけではありませんが、心を許す同期や先輩には聞かれれば伝えています。(聞かれるということはみんななんとなくわかっているのかもしれませんが 笑)

もちろん中には、ゲイである私のことをよく思わない人もいます。でも、そこは「私がゲイでなくても、きっとこの人は、私のことはあまり好きではないんだろうな」と割り切っていたりもします。

ただ、カミングアウトして変わったのは、私が単純に日々のコミュニケーションにおいて、楽になったということではなく、カミングアウトした相手もより一歩私との距離が縮まる印象を受けました。私は、違いを受け入れ多様性のある社会にすることで、みんなにとってプラスなことが生まれると思っています。

あたりまえになる時代がくる

たとえば、10年以上前は、バリアフリーという言葉はあまりなじみがなく、街の至る所で段差がたくさんありました。ここ最近では街の再開発等で、新しい場所はバリアフリーにすることが一般的になってきたと思います。これによって体が不自由な方や車イスに乗っている方が移動がしやすいようになっただけではなく、妊婦の方、小さいお子様、そして街を何気なく歩いている誰にとっても安全で快適に通行できる場所に変化していったのではないでしょうか。

これは一例にしか過ぎなく、ゲイの場合に照らし合わせたときに、まだ明確なものは言えませんが、きっと、みんなにもとってもプラスがあると思ったのです。

計画と将来の構想

まず、ゲイティーではゲイのが「ゲイの毎日を、もっと楽しく、もっと豊かに!」をビジョンに掲げ、ゲイの方に役立つ情報や面白い情報を提供していきたいと考えています。

まずは生活に密着したコンテンツから

「衣・食・住」人間誰しもが生きる上で必要な生活の基盤を担う分野をはじめ、旅行やグルメ、趣味など日々に彩りを加えてワクワクするような情報も掲載していきたいと考えています。

コンビニで雑誌を立ち読みをするような感覚で多くの人々に気軽に見てもらえるサイトにし、将来はハウツーやお役立ち記事の読み物サイトに留まることないサービスに成長させたいという構想をもっています。

ムーブメントを起こすきっかけとなる

ゲイの方もゲイでない方も共存する社会をつくり、一人ひとりが自分らしく生きられる、そんな世の中にしていくことがゲイティーの最大のミッションだと考えています。中長期的には現在の読み物サイトの枠を超え、結婚や転職、定年、老後などライフイベントや、旅行やスポーツなどの分野でゲイの方を対象としたマーケットを築き、事業を通してより多くの人々をハッピーにしていきたいと考えています。

最後に、こんな想いや考え方に共感し、一緒に盛り上げていける方を強く求めています。興味がある方はライター募集についても見ていただけたらうれしいです。

この記事を書いた人

くつロギー

ゲイティーの創設者で、普段はWEBサービスの企画やコンサルティングの仕事をしながら、コツコツとゲイティーを運営している20代アラサーゲイです。

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