【ゲイデビューから3年】ゲイに生まれてきてよかったと思うその理由は?
- 掲載:2015年01月14日
- 更新:2015年05月28日
- オピニオン
23歳のときに、自分自身がゲイであることを認め、ゲイとしての活動(ゲイデビュー)を始めてから早3年が経ちました。僕のこの3年間を振り返ってみたいと思います。
ゲイデビュー1年目(2012年・23歳)
ゲイデビューをしたのは、2011年~2012年の冬でした。 会社の先輩に、「もっと自分らしく生きたほうがいい」と言われたことをきっかけに、ゲイである自分を認め、22年間溜まっていた肩の荷が落ちて、ゲイとしての新しい人生が始まりました。
初めてづくしのゲイの世界
ゲイとしての男性への興味は小さい頃からありましたが、実際、ゲイとしての活動は就職するまでしてこなかったため、当時の僕は毎週末のように、ゲイの方とリアルをして踏み入れたばかりのゲイの世界を楽しんでいました。
幸い危ないことや怖い経験はありませんでしたが、このとき出会った人とのコミュニケーションを通して、ゲイの世界を学び、同時にゲイとして生きていく覚悟が少しずつできるようになりましった。
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ゲイデビュー2年目(2013年・24歳)
2年目は、生まれて初めて彼氏ができて幸せなゲイ人生がスタートしたと思いきや、数か月で別れてしまい、恋愛の難しさを学びました。
たった数か月間でしたが、生まれて初めて感じる胸がドキドキ・キュンキュンする気持ちを感じることができました。
ゲイの人生を歩んでいくための備え
2年目は彼氏との別れもあり、ゲイとしてこれから生きていったときに、30代、40代、50代、60代にどういう生活を送っているのかを考えるようになりました。
日本国内においては結婚もできないので、単身で生きていくことに不安を感じながらも、自分なりにライフプランニングをして、備えられるものは備えておこうと思いました。
1つ目は「健康」です。実は就職してから、盲腸や尿管結石など、体を壊すことが多く、健康ということを強く意識するようになりました。仕事で保険のことを少しかじっていたので、健康を支えるための保険にも加入しました。
2つ目は「お金」です。歳を重ねていけば、年収も少しずつ増え、養う人がいなければ、割と豊かな生活を送ることができるとも思いましたが、老後になったときにパートナーがいなかった場合、ひとりで生きていくために必要な金額をライフシミュレーションしました。
3つ目は「住宅」です。ゲイとして生きていくことを覚悟し、この先、パートナーができたとしても、出産などの大きなライフスタイルの変化は僕には訪れないと思ったので、一生必要になる住宅を購入しました。
ゲイデビュー3年目(2014年・25歳)
ゲイデビューから3年経ち、自分らしく生きていけることが誇りに思えるようになりました。
そこで僕は、会社の同僚や同期、先輩にカミングアウトをしてみることで、ゲイである自分について周りの人がどう感じ・思うのかを、ゲイ以外の人からゲイや同性愛、LGBTについて話を聞くことが多くなっていきました。
LGBT・ゲイ社会・市場への興味・関心
ゲイの当事者である僕が、ゲイやLGBTについて興味があることは不思議でもなんでもありません。ただ、その中でも僕が一番興味があるのは、「ゲイとみんな」、「ゲイと社会」との関係性です。
ゲイやLGBTを特別待遇するつもりは全くありませんが、ゲイ当事者として感じることは、人々がLGBTについての知識があまりなかったり、企業でもダイバーシティーの施策が進んでいなかったりと、不便・不安・不満を感じることは多くあります。
ただ、LGBTに関する様々な不をプラスに変えていくことで、LGBTだけでなく、社会全体がプラスの方向に進むと考えています。
例えば、バリアフリーという概念がまだ世の中になかった頃、街の道路や公共施設が段差だらけで車いすの方や足が不自由な方は思うように外出できない時代がありました。
しかし、バリアフリーという考え広まり、街はどんどん整備され、車いすの方だけではなく、ベビーカーを押しているお母さんお父さん、ハイヒールを履いて急いで通勤するOLの方など、みんなにとって、歩きやすい街になったのではないでしょうか。そして今ではそれが当たり前になっているのではないでしょうか。
僕の行動の第一弾として、ゲイ一人ひとりが持っている生活の知恵やノウハウと、それらがゲイ同士で共有されていない今の状態に、ゲイにとって有益な情報の非対称性があると感じ、「ゲイの毎日を、もっと楽しく、もっと豊かに!」をコンセプトに、ゲイのためのライフマガジン「ゲイティー」を作ったのです。
まとめ
この3年間を振り返ってみると、ゲイの世界に入ってきて本当によかったと思っています。それは、まず本当の自分を受け入れ、自分らしく生きることができようになったことと、人生を通して変えていきたいことが見つかったことです。
まだゲイデビューしてから若干3年しか経っていない僕ですが、一生に一度の人生、せっかくゲイとして生まれたなら世のため・人のために働き倒したいと思っていますので、これからも応援をよろしくお願いします!!!