ゲイのマンション購入のポイント(初心者編)
- 掲載:2014年06月22日
- 更新:2015年06月08日
- 不動産・住宅
ゲイにとって住まいはとても大切な場所です。それは唯一本当に自由になれる場所だから。 だからこそ、自宅にはこだわりをもちたいという方も多いのではないでしょうか。
実家暮らしの方を除いて、一人暮らしやカップルと住んでいる方は賃貸の方が多いのではないでしょうか。 しかし、近年、男女問わず生涯未婚率が年々上昇していることから、マンションデベロッパーなどの不動産業界も、 おひとり様のマーケットを攻略をするため、様々な取り組みをしています。
今回は、ゲイのマンション購入術として、実際にマンションを買った人の声を交えながら、ゲイがマンションを購入するためのいくつかのステップをお伝えできればと思います。
エリアを攻略せよ!
マンションを選ぶ上で、重要なポイントのひとつがマンションがあるエリアです。 エリアによって、そのマンションに住む住民も変わってくれば、ライフスタイルも変わってきます。 大切なことは、一番自分の居心地と感じるエリアを選ぶことです。
私の場合はファミリー層が少ない町
例えば、静かにコーヒーを飲みながら、ノートパソコンで執筆をすることが多い私は、 静かな場所を好むのでなるべく家族連れが少なく、一人暮らしの世帯が多いエリアを選ぶでしょう。
都内で例えれば、巨大タワーマンションがたくさん立ち並びファミリー層が多い豊洲・東雲エリアよりかは、 オフィス街の中に、中規模のマンションがある品川・田町エリアといったイメージです。
周辺のお店やレストランもチェック
仕事が遅くなって帰るときにも近くにコンビニやスーパー、お弁当屋さんがあるのは重要なポイントです。 あと意外と忘れがちですが、クリーニング屋も近くにあるかチェックしておきましょう。
牛丼屋やハンバーガーショップは意外と近くにあっても、味がワンパターンで、日々継続的に食べるには難しいこともあって、 重要度はそこまで高くはないでしょう。
間取りを攻略せよ!
最近では、単身やDINKS向けの間取りをもったマンションが増えてきたので、ゲイにも住みやすい間取りが多いと思います。
間取りは、おひとり様かカップルによって異なってきますので、それぞれのパターンで説明したいと思います。
おひとり様の場合
おひとり様の場合、広さは30~45㎡くらいが目安となります。1ROOMや1LDKがきっと使いやすいと思います。
料理をあまりせず、荷物もそこまで多くない方は、30㎡でも十分でしょうし、このくらいのサイズのマンションは小~中規模程度にあることが多いので、駅前などの立地のいいところを選ぶことができるかもしれません。
荷物がある程度ある方は、40㎡程度で1LDKの間取りがおすすめです。最近では、廊下などのスペースをなるべく小さくすることで、この程度の大きさでもウォークインクローゼットや納戸などの収納スペースが充実しているマンションがたくさんあります。
1LDKだと将来2人でも住むことになっても、住むこともできると思うので、それを想定して選ぶのもいいかもしれません。
カップルの場合
カップルの場合は、広さは50~70㎡未満くらいが目安となります。間取りは大きめの1LDKか2LDKが生活にフィットするでしょう。
2人になると、荷物もなにかと多くなるので、2LDKにして、1つの部屋をベッドルーム、もう1つの部屋を、趣味兼2人の荷物を入れる部屋にすると、リビングはスッキリして、2人でも気持ちよく暮らせるのではないでしょうか。
また事前にマンションを見に行く前に、自分たちがどれくらいのモノを持っているのかも確認しておくといいでしょう。
価格を攻略せよ!
どんなに便利な場所で、気に入った間取りのマンションを見つけたとしても、誰しもが悩むポイントが「価格」です。近年、景気回復や地価上昇、消費税増税もあって、正直マンションの販売価格は右肩上がりで高くなってきています。
住宅ローンの問題
あわせてマンションを購入するときに、多くの方は「住宅ローン」を組むことになります。毎月の返済が無理のない程度に、ご自身の年収から借入可能な金額をシミュレーションすることが多いですが、ここで問題となるのが、カップルでマンションを購入しようとする場合です。
現状、同性の結婚が認められていない日本においては、住宅ローンの審査にあたってゲイカップルが2人の年収を合算して借り入れることができません。きっと、法律だけではなく、税金や控除などの色々な問題があるのだとは思いますが、これができない限りは、物件選びの幅が狭まってしまうことは間違いないでしょう。
ゲイカップルの住宅ローンに関しては、これだけでもひとつの記事が書けるようなボリュームだと思うので、今回はさわりだけにしておきたいと思います。
まとめ
さて、今回はマンション購入にあたって初心者の方に向けて、「エリア・間取り・価格」の3つのポイントで説明しましたが、ゲイの方はシングルやカップルなど、今後のライフスタイルの変化を把握しやすいので、マンション選びの際には、将来のことを考えながら選ぶことが大切になってきます。
法制度や仕組みなどに悩まされる部分もまだまだ多いですが、毎日がワクワクするようなステキな住まいを選んでくださいね。